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2012年07月17日 (火) | 編集 |
マヤランはシンビジウムの仲間

 マヤラン(Cymbidium macrorhizon)はラン科シュンラン属に分類され
里山に生えるシュンランや、シンビジウムの仲間です。
けれども葉のないマヤランは、光合成できません。
マヤランの地下茎を切って見ると、
細胞の中にたくさんの菌がいることが分かります。
自力でデンプンを作り、水を吸収する代わりに、共生する菌から栄養と水をもらって大きくなります。

マヤランは葉と根を持たないとても変わった植物です。
普段は地下茎が地中に潜っているだけ。地上に姿を現すのは花だけなのです。
 マヤランの共生菌は一体どんな菌なのか気になります。
あちこちのマ ヤランの自生地から地下茎を採集し、共生菌のDNAを調べました。
その結果、マヤランの共生菌は、担子菌のベニタケ科(Russulaceae)、
イボタケ科(Thelephoraceae)、シロキクラゲ科(Sebacinaceae)
であることがわかりました。平たく言えばキノコの仲間です。
 これらのキノコは特定の種類の樹木の根としか共生しないため、共生
関係にある木の種類が生えていなければ死んでしまいます。
3者の関係を整理すると、
「マヤランは、ベニタケ科などのキノコなしでは生きていけない」、
「ベニタケ科などのキノコは、特定の種類の木なしでは生きていけない」ということです。
つまり「マヤランは、特定の種類の木なし では生きていけない」ということでもあります。
では、マヤランの命を支えている木はどんな種類でしょう?
これは今から調べるテーマです。
 マヤランは絶滅のおそれのある種です。マヤランを絶滅から救うためにも、
マヤランと共生菌、さらには周囲の樹木の関係を詳しく理解する必要があるのです。

植物研究部 / 筑波実験植物園  のサイトから抜粋


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